生理が来るサイン|身体面に起こる7つの変化
生理が近づくと、ホルモンバランスの変化によって以下のような身体的変化が現れます。
- 眠気やだるさ
- 食欲
- 胸のハリ・痛み
- 頭痛・腰痛・腹痛
- 肌の状態
- おりもの
- 便通
ここでは、生理が来る7つのサインについて詳しく解説していきます。
1.眠気やだるさ
生理前になると、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンが増加し体温が高くなることで、眠気やだるさを感じることがあります。これは、月経前症候群(PMS)の症状の一つです。
※月経前症候群(PMS):生理前に現れる不調のこと。生理が始まる前の数日間続き、生理が始まると症状は自然に消失する。
生理前のこの時期は体温が通常より高く、夜間も高温が続きます。人は体温が下がると眠くなるため、高温期は睡眠のリズムが乱れやすくなります。夜によく眠れないことで、日中に強い眠気やだるさを感じ、生活リズムにも支障が出る可能性が高まるでしょう。
2.食欲
生理前には、プロゲステロンの作用で食欲が増すことがあります。これは、妊娠に備えて脂肪や水分、糖分を蓄えようとする黄体期の特性です。
この時期は、満腹なのに「物足りない」「何かを口にしたい」といった状態になりやすくなります。また、ホルモンの急激な変動により自律神経が乱れ、暴飲暴食に走ってしまう人もいるでしょう。
一方で、食欲が減退する人もいるなど、症状には個人差があります。
3.胸のハリ・痛み
プロゲステロンの分泌が増えると、体に水分をため込む作用が働き、胸のハリを感じやすくなります。また、乳腺の血管を膨張させる作用から、少しの刺激でも痛みをともなうことがあります。
これも生理前の典型的なサインの一つです。生理が始まり、プロゲステロンの分泌が減少すると、ため込まれていた水分が排出されるため、胸のハリや痛みは自然と治まっていきます。
4.頭痛・腰痛・腹痛
頭痛や腰痛、腹痛も生理前に起こりやすい症状で、月経前症候群(PMS)の一種です。
頭痛は、エストロゲンの急激な減少により脳内のセロトニンが減少し、血管が拡張することで引き起こされます。
腰痛や腹痛は、経血を排出するために分泌されるプロスタグランジンという物質が関係しています。プロスタグランジンは子宮を収縮させ、その収縮運動によって経血を体外に排出する仕組みを担っていますが、痛みや炎症を起こす働きもあるからです。
5.肌の状態
生理前は、ホルモンバランスの変化により肌の調子が悪くなることがあります。
プロゲステロンが増加すると、皮脂の分泌を促進してツヤが出る一方で、ニキビや肌荒れ、顔のほてりといったトラブルが現れやすくなります。
また、同時に便秘を引き起こすこともあり、腸内環境の悪化が肌荒れにつながっている可能性もあります。こうした肌トラブルも、生理前のサインの一つです。
6.おりもの
排卵期には透明で量の多いおりものですが、生理前になるとホルモンバランスの影響で白く濁り、酸っぱいにおいがしたり粘り気が強くなったりすることがあります。おりものの量は少なくなりますが、生理直前に再び増加します。
おりものの変化は、体の内側の変化を知る大切なサインとなるため、日々の観察が大切です。
7.便通
生理前に便秘になりやすいのも、月経前症候群(PMS)の一種です。ホルモンの変動で腸のぜん動運動が低下したり、大腸で水分が吸収されて便が硬くなったりすることで便秘につながります。
この時期に起こる便秘は、自律神経バランスの変化で起こる可能性もあります。そのため、普段便秘でない人も便秘になることがあるため注意が必要です。
生理が来るサイン|精神面に起こる2つの変化
生理が近づくと、ホルモンバランスの変化から精神面にも以下のような影響が出ます。
ここでは、それぞれの症状を詳しく解説しますので、思いあたる症状がないか確認してみましょう。
1.イライラや不安感
生理前には、イライラや不安感、落ち込み、混乱といった精神的な不調が出やすくなります。これは月経前症候群(PMS)の一種で、女性の多くが経験するものです。
ただし、こうした症状が日常生活に支障をきたすほど強く出る場合は、月経前不快気分障害(PMDD)の可能性があります。月経前不快気分障害(PMDD)は月経前症候群(PMS)の重症型とされ、生理が始まると症状が治まるのが特徴です。
2.集中力の低下
生理前に集中力が落ちるのも、月経前症候群(PMS)の可能性があります。詳しくは解明されていませんが、プロゲステロンと関係している可能性があるといわれています。
さらに、体質や体調、生活環境、ストレスなどが複雑に絡み合って影響するため、個人差が大きい症状でもあります。集中力の低下を感じたら、無理せず休息をとることも大切です。
生理のサインがわからない|周期を予測する方法
生理前のサインには個人差があるため、自覚しにくい人もいます。サインがわからない場合は、生理がいつ来るかを予測する手段を知っておくことで、急な出血にも慌てずに対応できるようになるでしょう。
有効策として挙げられるのは、基礎体温の計測や生理周期を記録するアプリの活用です。
女性の基礎体温は、生理の直前に下がる傾向があります。より正確に計測するには、安静状態の体温を測る必要があります。そのため、起床後すぐのタイミングで計測するように習慣づけましょう。
また、生理周期の記録にはアプリの利用が便利です。過去のデータからより正確な予測を知れるアプリもあるため、生理のサインがわかりづらい人にとっては大きな安心感につながるかもしれません。
生理周期の乱れ|おもな5つの可能性
本来、生理は一定の周期で訪れるものですが、さまざまな要因が関係し周期が乱れることもあります。ここでは、生理周期が乱れる5つの可能性について解説します。
1.ストレス
強いストレスがかかると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。このホルモンが長期間多量に分泌され続けることでエストロゲンなどの生殖ホルモンの働きが抑えられ、生理周期が乱れる可能性があるのです。
ストレスにより生理周期が乱れると、無月経、稀発月経(周期が39日以上)、頻発月経(周期が24日未満)などの月経不順につながります。少しでも異変を感じたら、まずは生理周期を確認してみましょう。
2.肥満
肥満と生理不順には深い関係があります。特に、BMIが25以上の人は、排卵されにくくなることで月経異常が起こる可能性があるでしょう。
また、短期間で急激に体重が増加した場合は、無月経や稀発月経のリスクが高まります。
肥満で月経異常の人のなかには、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)といったホルモン異常の病気を発症していることもあるため、早めに医療機関を受診することが大切です。
3.過度なダイエット
極端な食事制限によるダイエットを行なうと、体脂肪量が減りすぎてホルモンバランスが崩れてしまうことがあります。その結果、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下する可能性があるのです。
エストロゲンは一定の体脂肪がないと安定して分泌されません。そのため、体脂肪率が著しく下がると無月経や生理不順を引き起こすことがあります。
健康を損なうような無理なダイエットではなく、適切な食事や運動によって健康的な体重を維持することが大切です。
4.女性特有の病気
生理不順が長期間続く場合、子宮や卵巣に関係する病気が隠れているかもしれません。
例えば、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などは、いずれも月経異常を引き起こす可能性があります。
生理不順は珍しいことではないため軽視されがちですが、見過ごすと重大な病気を見逃すこともあるため、早めに医療機関を受診することが大切です。
5.甲状腺の病気
甲状腺ホルモンは、体全体の代謝を調節する重要な役割を担っており、生殖機能にも深く関与しています。そのため、甲状腺ホルモンの分泌異常が生じると、生理周期にも影響し、無月経や過多月経、過少月経といった月経異常が起こることがあります。
生理周期に異常を感じたら、婦人科や内科で甲状腺の検査を受けてみましょう。
生理周期を安定させるためにはどうすれば良い?
生理周期を安定させるためには、以下の4つのポイントを意識することが大切です。
【生理周期を安定させる4つのポイント】
| ストレスを解消する | ストレスによって自律神経が乱れると、ホルモンバランスにも影響します。そのため、ストレスをため込まない生活を心がけることが大切です。 |
| 過度な食事制限やダイエットをしない | 体に必要な栄養が不足すると、生理が止まることがあります。栄養をしっかりとるようにしましょう。 |
| 激しすぎる運動は控える | 過剰な運動によるエネルギー不足も、生理周期の乱れにつながります。1日30分の有酸素運動など、適度な運動がおすすめです。 |
| 睡眠を十分にとる | 規則正しい生活習慣が、生理周期を安定させます。毎日6時間以上の十分な睡眠が効果的です。 |
生理不順の方は、まずは4つのポイントを意識して取り組んでみましょう。ただし、生理周期が安定しない場合は、医療機関への受診も検討してください。
生理における医療機関を受診すべきサイン
生理が来るサインだけでなく、異常のサインにも注意を向けることが大切です。
例えば、生理痛が重くて通学や通勤が困難になる、鎮痛剤を飲んでも痛みが改善されないといった症状は、異常サインの一つかもしれません。
特に、寝込んでしまうほどの症状がある場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患が潜んでいる可能性もあります。
また、生理予定日から1~2週間経っても生理が来ない場合も、何かしらの異常が起こっているのかもしれません。このような場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
「シャルレ」のサニタリーショーツ
生理中は、専用のサニタリーショーツを使うと快適に過ごせます。シャルレのサニタリーショーツは、機能性と快適さを兼ね備えており、生理中に安心して着用できるアイテムです。
生理用ショーツ(ポケットつき)
シャルレの「生理用ショーツ(ポケットつき)」は、ナプキンの替えを持ち運ぶのに便利な内ポケットがついたアイテムです。
外出時にもスマートに対応できるのが特長。ショーツ本体には防水布が施されているため、漏れが気になる方にも安心して着用いただけます。
優しいフィット感ではき心地が良く、生理中の不快感を軽減します。吸湿性にも優れており、ムレにくい点も魅力の一つです。
生理用ショーツ(夜用)
夜間の経血漏れ対策には、シャルレの「生理用ショーツ(夜用)」がおすすめです。
立体的な奥行きのあるデザインがヒップ全体をしっかり包み込み、後ろウエストまで防水布があるため、多い日や夜でも安心です。
また、マチ部は2重構造で羽根つきナプキンをセットしやすくしています。マチ部分の防水布には、消臭機能のある糸を採用しており、気になるにおいを軽減します。
生理中も安心して眠りたい方に最適です。
生理用ショーツ(ヒップハングタイプ)
シャルレの「生理用ショーツ(ヒップハングタイプ)」は、ローライズのボトムスにも合わせやすいデザインが魅力です。
足口は身生地の折り返し仕様なので肌あたりが良く、くい込み感も軽減され快適に着用できます。
立体設計で安定感があり、体にフィットしやすいのも魅力です。身生地の表側は光沢がありすべりも良く、肌側はソフトな肌触りの綿混素材なので、はき心地とおしゃれを両立したい方におすすめのアイテムです。
お尻すっぽりデイリーショーツプラス
お尻すっぽりデイリーショーツプラス
お尻すっぽりかつ、微量の吸水機能付でおりものなどにも対応
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生理前後のデリケートなタイミングには、思いやりの機能をプラスしたショーツもおすすめです。
気になる汗やおりもの、軽い尿もれなど、デリケートゾーンを優しくフォローする設計となっており、快適に過ごせます。
水分が伝いもれしにくい設計ではあるものの、ベーシックなデザインなので、どのようなファッションにも合わせやすいでしょう。
シャルレのウェブストア
生理が来るサインを読み取って必要な準備を済ませよう
生理前には、身体面や精神面にさまざまな変化が起こります。生理が来るサインを知っておくと、生理予定日の予測や、体調不良が起きたときに適切に対処することが可能です。
なかには、生理のサインがわからず、急に来る生理に不安を抱いている人もいるかもしれません。そのような場合は、基礎体温の記録や生理周期を記録するアプリを活用してみましょう。
また生理周期が乱れた場合は、ストレスを解消する、睡眠を十分にとるなど、健康的な生活を送ると生理周期が安定することがあります。
ただし、周期が安定しないときは早めに医療機関を受診することが大切です。