理由1:授乳前後のバストボリュームの変化
妊娠、出産によって女性の体にはさまざまな変化が起こります。その一つが、乳腺の発達です。
妊娠初期から女性ホルモンの影響を受けて乳腺が発達し、妊娠中期から後期にかけて母乳が作られます。出産後、頻回授乳により乳腺が刺激されることで、乳腺の細胞で乳汁分泌をうながす女性ホルモンを受け取る「受け皿」が増え、徐々に母乳の産出量が安定していくのです。
通常、女性の乳房は概ね9割の脂肪組織と1割の乳腺でできています。妊娠から授乳期にかけて乳腺が発達すると乳腺の割合が増え、一時的に胸が大きくなることも珍しくありません。
しかし、卒乳して母乳を作る必要がなくなった乳腺は元の大きさまで縮小するため、胸のボリュームが減少して見える場合があります。胸の大きさは産前の大きさに戻っただけですが、妊娠中・授乳期と比べて「胸が垂れた」「胸がしぼんでしまった」という印象を感じやすくなるでしょう。
理由2:クーパー靭帯の伸びやダメージ
クーパー靭帯は胸を構成する組織の一つです。クーパー靭帯には胸の土台である大胸筋と胸の脂肪組織や乳管などをつなぐ役割があり、クーパー靭帯が胸に張り巡らされていることで胸の膨らみがキープされています。
胸の形を保つ働きがあるクーパー靭帯ですが、伸縮性はそれほどなく、一度大きく伸びると元に戻りにくいという性質があります。クーパー靭帯に大きな負担がかかると切れることもあり、切れたクーパー靭帯が再生することはないともいわれています。
産前に近い胸を産後も維持するためには、クーパー靭帯を伸ばさない・切らないように心がけることが大切です。胸が激しく上下する運動をともなうスポーツや間違った方法でのマッサージ、サイズの合っていない下着の着用などを続けていると、クーパー靭帯が伸びる可能性が高まります。
妊娠中の急激な胸のサイズアップも、クーパー靭帯にダメージを与える要因の一つです。また、搾乳時に力を入れすぎることがクーパー靭帯の負担になることも少なくありません。このようなクーパー靭帯への負担が、産後の垂れ胸につながる場合があることを押さえておきましょう。
理由3:ホルモンバランスの影響
妊娠すると、女性の体内ではエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌量が増加し、出産や育児に向けて体の状態が変化していきます。胸に起こる変化としては、女性ホルモンによる乳腺の発達が挙げられるでしょう。産後の授乳に向けて胸がふっくらとしてくることが一般的です。
しかし、産後はエストロゲンとプロゲステロンの分泌が急激に低下してほぼゼロになるため、これらのホルモンによって発達した乳腺は縮小していきます。妊娠中から授乳期にかけては、母乳分泌を促すプロラクチンと呼ばれるホルモンによって乳腺の発達が促進されますが、授乳期を過ぎるとプロラクチンの分泌量も低下します。その結果、乳腺が縮小してハリやボリュームが失われ、胸が垂れたような印象を受ける方もいるでしょう。
また、胸の形を維持するために欠かせないホルモンであるエストロゲンは、加齢とともに少しずつ減少していくことが知られています。妊娠・出産・育児を経験しながら年齢を重ねるなかでも胸のハリは低下し、垂れ胸に見えやすくなる場合があります。
理由4:体重変動と皮膚の伸び
妊娠中の体重増加とその後の体重減少により、胸の皮膚が伸び縮みして垂れ胸につながる場合もあります。
妊娠中はホルモンの影響で脂肪がつきやすくなるうえに、授乳に向けて乳腺も発達します。バストサイズは産前よりも平均して2カップほど大きくなるといわれており、これに合わせて胸の皮膚も伸びようとします。
しかし、出産後には赤ちゃんの分の重さや羊水・胎盤などの重さが減るほか、育児による忙しさなどで体重が減り、胸についた脂肪が減少する方も少なくありません。さらに、卒乳後には乳腺の縮小も起こります。このようなことから、産後の胸の大きさは産前の状態まで戻るケースがほとんどです。
一方、妊娠中に伸びた胸の皮膚は、産前・産後の胸の大きさの変化に追いつかない可能性があります。胸が元の大きさに戻ったにもかかわらず、皮膚は伸びた状態になっている場合は垂れ胸に見えてしまう場合もあるでしょう。
また、授乳によるエネルギー消費や日々のストレス、睡眠不足などによる脂肪減少も、垂れ胸の一因とされています。
理由5:姿勢の悪さによる影響
妊娠中にはお腹に意識が向きやすいこともあり、猫背や前かがみ姿勢などの悪い姿勢を取りがちです。しかし、姿勢が悪くなると胸が下を向いてしまい、胸の位置が下がって見えてしまう場合があります。姿勢の悪さは胸の土台となる大胸筋の凝りや衰えにもつながるため、胸を十分に支えられなくなる事態にもなりかねません。
産後は授乳や抱っこ姿勢で前傾になりやすい傾向にあり、さらに姿勢が悪化しやすくなります。胸の高さまで赤ちゃんを持ち上げて授乳する、意識的に胸を開くストレッチを行なうなど、育児中に姿勢が悪化しないよう工夫していきましょう。
また、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、日常的な動作によって悪い姿勢が習慣化してしまう可能性があります。妊娠・出産・育児を経たあとも、良い姿勢を意識した生活を心がけましょう。
理由6:運動不足や筋力低下
胸の土台となる大胸筋が衰えると、胸が下がって見えてしまいがちです。しかし、妊娠中から子育てが忙しい時期にかけては運動する機会をもつことが難しい場合も多く、運動不足の状態が続く方も少なくありません。
妊娠中は母子の安全のために、激しい運動を制限される傾向があります。産後も出産のダメージから回復するまでは、運動に取り組むことが難しいでしょう。また、子育てが始まると自分をケアする時間が十分に確保できず、胸の形を維持するための適切な運動ができない方も少なくありません。
このような妊娠中・産後の運動不足により大胸筋が衰え、垂れ胸になってしまうケースもあります。無理のない範囲の筋力トレーニングやストレッチで、胸の土台を支えることが大切です。産後、体の状態が落ちついてから、少しずつ日常にトレーニングを取り入れていきましょう。
産後に胸が垂れるのは自然な現象
産後の垂れ胸やサイズダウンは自然なことです。赤ちゃんを健やかに育むために必要な体の変化ですので、過度に気を落とさないようにしましょう。
産後の胸を、自力で完全に元の状態に戻すのは難しいかもしれません。しかし、適切にケアすれば、産前の胸に近づけることは可能です。悲観的にならず、今できることから対策していきましょう。
産後に垂れた胸を元に戻したい!自分でできるケア方法
【下着で支える・守る】ケア
クーパー靭帯の伸びや切れを避け、胸を適度にサポートするためにも、バストサイズに合ったブラジャーを身に着けましょう。
妊娠・出産でバストサイズは大きく変化します。妊娠中には胸の大きな変化に対応できるような、妊婦向けのブラジャーを使用するのがおすすめです。そして、卒乳後には一度しっかりとサイズを測ったうえで、適切なサイズのブラジャーを選びましょう。
また、胸への負担を減らすために、寝るときの姿勢にも気をつけることが大切です。就寝時は就寝に適したブラジャーを使用するのもよいでしょう。
【運動や姿勢で整える】ケア
胸の筋肉を鍛えてバストアップを目指したり、良い姿勢を意識したりすることも重要なポイントです。
ただし、妊娠期間は運動が制限されるため、自分の体や赤ちゃんに負担がかからない範囲で運動するとよいでしょう。産後も、出産による体へのダメージを考慮し、体に大きな負荷をかけないことが大切です。体調をしっかりと把握しながら、自分ができる範囲で運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
【食事やマッサージで育む】ケア
妊娠中のバストサイズの変化に対応するため、化粧水やクリームなどで胸の皮膚の保湿を行なうことも一つの方法です。丁寧にケアすることで胸のハリを維持できるかもしれません。バランスの良い食事や十分な睡眠で、体の内側からケアをサポートするのもよいでしょう。
また、胸周辺のマッサージを行なってむくみを軽減したり、血流を促したりすることもおすすめです。マッサージを行なう場合は、胸自体やクーパー靭帯に負担がかからないものを選び、マッサージクリームなどを利用しながら肌への摩擦負担を減らしましょう。
エタリテ エッセンス ボディーミルク<ボディー用乳液>
年齢とともに気になる、ひじ、すねのカサつきや粉っぽさ。ボディーに美容乳液という保湿にポイントをおいた新習慣で、うるおいボディーに。
コクがありながらも肌にすばやくなじみ、べたつきません。
商品の詳細を見る
ここでご紹介したケア方法は、以下の記事でより詳しく解説しています。自身に合ったケアを、無理のない範囲で日常生活に取り入れてみましょう。
関連記事:卒乳後に胸がなくなったと感じる・しぼむ原因は?バストアップ法を紹介
「美意識ブラジャー」で産後に垂れる胸をやさしくサポート
胸の印象はボリュームだけでなく形によっても変わります。胸の悩みに合った下着を着けて、産後の垂れ胸をケアしましょう。
シャルレの「美意識ブラジャー」は、独自設計により理想のバストラインを目指せるブラジャーです。複数の特許技術を詰め込んでおり、機能性の高さと着け心地の良さを併せ持っています。
美意識ブラジャー
日常の動作がバストをケアするブラジャー。
動作に応じて大胸筋を鍛えるサポート。
美しさを保つ揺れおさえ。
独自の設計と機能性で理想のバストラインへ。
身体の動きにフィットする着心地。
フルカップ。ワイヤー入り。
商品の詳細を見る
美意識ブラジャーの詳しい機能性については、ウェブストアで詳細に解説しています。ぜひ内容をチェックしてみてください。
シャルレのウェブストア
胸が垂れる理由を理解して効果的なケアを始めよう
産後に垂れ胸になる理由には、バストサイズの変化やクーパー靭帯の伸び、体重変動、姿勢の悪化などが挙げられます。
妊娠や出産を経て、女性の体は女性ホルモンの影響などで大きく変化していきます。その過程で胸も変化を余儀なくされ、結果として垂れ胸になってしまうこともあるでしょう。
垂れ胸は日常的なケアで軽減できます。体の変化に悲観的にならず、自分に合った下着を着ける、姿勢に気をつけるなど、自分でできるケアを日常に取り入れていきましょう。
シャルレでは、女性の悩みに合わせたさまざまなアイテムを取り扱っています。産後の垂れ胸に悩んでいる方は、ぜひウェブストアをチェックしてみてください。