姿勢が悪いとどのような影響がある?
姿勢の乱れによる問題は、見た目だけではありません。姿勢が悪くなることで、全身にさまざまな不調を引き起こす可能性があります。
ここでは、姿勢が悪くなることで起こり得る体の不調について解説します。
痛みやコリ
姿勢の悪い状態が続くと、首や肩、腰といった特定の部位に継続的な負担が集中し、筋肉が緊張した状態になりやすくなります。その結果、肩コリや腰痛、首の違和感などにつながる可能性が高まるのです。
特に前かがみの姿勢は、頭の重さを支える首の後ろ側の筋肉に大きな負荷がかかりやすく、ストレートネックや慢性的な首コリにつながることもあります。
また、筋肉が緊張した状態が続くことで筋膜の癒着などが起こり、慢性痛へと移行するケースもあるため注意が必要です。
身体機能の低下
姿勢が崩れると、体幹を支える筋肉が適切に働かず、立ったり歩いたりといった基本動作をスムーズに行なえなくなる可能性があります。
また、姿勢の悪さにより関節や筋肉の可動域が狭くなると、靴下をはいたりしゃがんだりといった動作でさえも制限がかかり、生活に支障をきたすこともあるでしょう。
血行不良および酸素不足
姿勢が悪いと、胸郭※が圧迫されて呼吸が浅くなり、体内に取り込まれる酸素量が低下する可能性があります。
※胸郭:胸骨・胸椎・肋骨で構成された骨格のこと
また、悪い姿勢が続くと筋肉が緊張状態となり、血流が滞って酸素不足を引き起こしかねません。
血行不良になると老廃物の排出が滞りやすくなり、だるさや冷え、肩コリなどにつながるケースも見られます。
内臓機能の低下
姿勢の悪い状態が続くと腹部が圧迫され、胃腸などの内臓の動きが妨げられるおそれがあります。結果として、消化不良や胃もたれなどの不調が起こり得るでしょう。
また、前かがみの姿勢が続くと肺がしっかりと広がらないため、呼吸機能が低下する可能性もあります。
このように、姿勢の悪さは内臓の働きに影響をおよぼす場合があるため、日常的に姿勢を意識することが重要です。
姿勢を直したいときに役立つセルフチェック方法
姿勢を直したい場合は、まず現在どのような姿勢をとっているかを客観的に把握することが重要です。
代表的なセルフチェックとしては、壁に後頭部・背中・お尻・かかとをつけて立ち、体の接地状態を確認する方法があります。すべてが壁についた状態で、腰と壁の間に片手がギリギリ入る程度が理想とされています。
また、まっすぐ立った状態を横から見て、一直線に耳・肩・腰・膝・くるぶしが並んでいるかを確認する方法も一般的です。
このほか、スマートフォンで横向きの姿勢を撮影・記録ができるアプリを活用したセルフチェックも、変化を把握する手段として役立ちます。
姿勢の直し方|筋トレで全身の筋力バランスを整える
姿勢を直すためには、特定の部位だけでなく、全身の筋力バランスを整えることが大切です。ここでは、体幹・背中・下半身に分けて、姿勢対策に役立つ筋トレを紹介します。
体幹を鍛えるトレーニング
立っているときや座っているときの姿勢を安定させるには、体幹が重要です。
体幹を鍛えるトレーニングとしては、「プランク」や「ドローイン」などが挙げられます。
プランクとは、両肘を床につき、つま先で体を支えながら姿勢を一直線に保つトレーニングです。腹筋や背筋を含む体幹全体を同時に鍛えられ、姿勢保持に必要な筋力の向上が期待できます。
ドローインは、仰向けや座った姿勢で息を吐きながらお腹をへこませ、その状態を保つトレーニングです。体幹の安定や呼吸のサポートに役立つ腹横筋を鍛えることができ、正しい姿勢を保ちやすくなります。
背中にフォーカスしたトレーニング
背中の筋肉は姿勢の維持に深く関与しており、衰えると巻き肩などの不調につながりやすくなります。そのため、正しい姿勢を維持するには、背中のトレーニングも欠かせません。
例えば、うつ伏せの状態から両足と上半身を起こす「バックエクステンション」は、肩甲骨を動かしつつ背筋を鍛えることができます。背筋群を活性化させ、上半身を支える力の向上に効果的です。
また、チューブや専用マシンを使い、ボートを漕ぐような動作で背筋にアプローチする「ローイング運動」も有効です。背中だけでなく足や腕、お腹など複数の大きな筋肉を使用するため、ほかの有酸素運動よりも消費カロリーが多い特長があります。心肺機能の向上も見込まれ、姿勢対策と同時に健康維持にもつながるでしょう。
背中の筋力が高まることで姿勢を正しく保てるようになれば、胸が開き、呼吸がしやすくなることも期待できます。
下半身に効果的なトレーニング
下半身の筋力は、立ち姿勢や歩行時の安定性に大きく影響します。
下半身の筋肉を鍛えたい場合は、「スクワット」を行なうとよいでしょう。スクワットは、立ったりしゃがんだりを繰り返して、下半身に負荷をかけるトレーニングです。姿勢を保つために腹筋や背筋を使用するため、体幹も鍛えることができます。
また、仰向けの状態で腰を持ち上げて姿勢を保つトレーニング「ヒップリフト」には、骨盤周りの筋力バランスを安定させる効果が期待でき、反り腰対策として活用されることもあります。
姿勢の直し方|ストレッチで全身をほぐす
姿勢を直すには、筋肉の緊張をやわらげることも意識するとよいでしょう。
ここでは、代表的な姿勢不良のタイプごとに、原因となりやすい部位に着目したストレッチを紹介します。
猫背対策ストレッチ
胸の筋肉(大胸筋)や背筋が硬くなると、不調につながりやすくなります。特に大胸筋は、硬くなると肩が前に引かれて姿勢が崩れやすくなるため、意識的に伸ばすことが重要です。
大胸筋を伸ばすには、立った状態で手をうしろで組み、下方向にゆっくりと引くストレッチが有効です。
また、背中の筋肉をほぐすには、背筋を伸ばした状態で軽く両肘を曲げ、肩甲骨を中央に寄せる意識で胸を張ります。その姿勢を5秒ほど保ち、ゆっくり戻しましょう。
これらのストレッチを継続すると、肩を後ろに寄せて背中をまっすぐに保てるようになり、姿勢が整いやすくなります。さらに、胸郭が広がり、呼吸が深まることも期待できるでしょう。
巻き肩対策ストレッチ
巻き肩の対策には、肩甲骨周りの可動性を高めるストレッチが役立ちます。
両手を肩に添えて、大きな円を描くように両肘をゆっくりと回す運動は、肩周りの筋肉をほぐしたいときに有効です。
また、肩甲骨周りの筋肉を動かしやすくするには、立った状態で後ろに手を組み、肩を上げないようにゆっくりと上へ持ち上げた姿勢を15秒ほど保つストレッチも効果的です。
肩の位置が整うと首や肩への負担が分散されるため、首や肩のコリの軽減も期待できます。
反り腰対策ストレッチ
股関節の動きにかかわるインナーマッスル(腸腰筋)や、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなると骨盤が前傾し、反り腰につながるとされています。そのため、反り腰対策にはこれらの筋肉をほぐすストレッチが有効です。
腸腰筋をほぐすには、片膝を床につけ、もう片方の足を90度に立てた姿勢から、ゆっくり前に移動し、膝をついている側の足のつけ根を伸ばしましょう。
大腿四頭筋は、立った状態で足首を掴み、お尻側に引き寄せて伸ばすと、ほぐすことができます。
また、仰向けで両膝を胸に引き寄せて抱えるストレッチは、股関節や腰周りの緊張をやわらげ、反りを軽減する効果が期待できます。
姿勢の直し方|日常生活で意識的に対策する
姿勢対策には、筋トレやストレッチだけでなく、日常動作の見直しも大切です。
正しい姿勢を維持するため、「立ち方」「座り方」「寝方」のそれぞれで意識したいポイントを紹介します。
立ち方
理想の立ち方は、耳・肩・腰・膝・くるぶしが横から見て一直線になる姿勢です。この姿勢を意識すると、体への負担を分散しやすくなります。
例えば、片足に体重をかけ続ける立ち方は骨盤が傾いた状態が癖づき、重心をかけている側の腰周りや太ももなどの筋肉に負荷がかかります。筋肉や体のバランスの崩れにつながるため避けましょう。
また、長時間立っていると足のむくみやだるさが生じ、正しい姿勢を保ちにくくなります。足の疲れを感じる前に、定期的に足踏みをしたり重心を軽く移動させたりして、血流を促すことが大切です。
座り方
座り姿勢では、骨盤を立てるように意識するのが大切です。
例えば、背もたれに背中が触れていてもお尻が椅子の前方にある座り方は、骨盤が後ろに倒れ、腰に負担がかかりやすくなります。
背もたれに寄りかかりすぎず、足裏が床につく姿勢を意識すると、背筋が自然に伸び、腰への負担も軽減できるでしょう。
また、長時間同じ姿勢を続けると筋肉が固まり、正しい姿勢を保ちにくくなります。血行不良を避けるためにも、少なくとも1時間に1回立ち上がるなどして、意識的に体勢を変えましょう。
寝方
寝ているときは、仰向けの状態で背骨が自然なS字カーブを保てる姿勢が理想です。横向きに寝るなら、床と首の骨(頚椎)が平行になっているとよいでしょう。
一方、うつ伏せ寝は首を左右にひねる状態が続き、頸椎への負担が大きくなりやすいため注意が必要です。
また、枕の高さが合わないと首や肩に負担がかかり、寝姿勢の崩れにつながる可能性があります。姿勢対策の一つとして、使用中の寝具を見直すことも検討しましょう。
姿勢の直し方|姿勢改善に役立つアイテムを活用する
姿勢を直したい場合は、姿勢対策用のアイテムを活用するのも有効です。
ここでは、姿勢対策に役立つアイテムを紹介します。悩みに応じて、活用を検討してみましょう。
バランスボール
バランスボールは、座るだけで体幹を鍛えることができるアイテムです。
不安定な状態で座ることで自然と背筋を伸ばそうとする意識が働き、理想的な姿勢を保ちやすくなります。そのため、デスクチェアの代わりとして一時的に使用されるケースもあります。
ただし、慣れないうちから長時間使用すると、筋肉疲労を招く可能性があります。通常の椅子と併用し、短時間から取り入れるのが望ましいでしょう。
補整ベルト
補整ベルトは、猫背対策や肩の位置の調整に役立つアイテムです。肩甲骨を後方に寄せたり、骨盤を安定させたりすることで、理想的な姿勢を維持しやすくなります。
一方で過度に依存すると、姿勢保持に必要な筋力が低下するおそれがあります。使用する際は、筋トレやストレッチと併用しましょう。
また、正しいサイズを選び、締めつけすぎないように調整することや、使用時間を適切に管理することも重要です。
ランバーサポート
ランバーサポートは、椅子に装着して腰部を支え、背骨の自然なS字カーブを保ちやすくするアイテムです。
腰を適切に支えることで座り姿勢が安定し、長時間のデスクワークによる腰への負担軽減が期待できます。
ただし、厚みや形状によって使用感が異なるため、自分の体格や椅子に合ったものを選ぶことが重要です。導入する際は、実際の座り心地を確認しながら検討するとよいでしょう。
無理のない姿勢対策を取り入れたい方向け「シャルレ」のアイテム
良い姿勢を維持するには、無理のない範囲で対策を継続することが重要です。シャルレでは、無理のない姿勢対策をサポートするアイテムをご用意しています。
「サポトレ(R)」は、シャルレ独自の特許技術を取り入れ、骨盤を安定させる設計のガードルです。姿勢をキープしやすいハイウエストタイプで、腰を支えることで歩行を快適にするほか、歩くことでお腹と太ももの筋肉トレーニングにもなります。
サポトレ(R)(ガードル・腰サポート)
姿勢をキープできるハイウエストタイプ。ヒップは4枚ハギのパネル仕様でヒップライプを高い位置にキープ。
腰を支えることで歩行を快適に。さらに歩く※1ことで、お腹と太ももの筋肉トレーニングも。(特許第4024287号)
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「肩ストレッチインナー(半袖)」は、着脱や日常的な動作で無理なく肩のストレッチを習慣にできるアイテムです。
肩ストレッチインナー(半袖)
肩まわりの筋肉を通常より大きく動かすことを促すインナー。
着脱しながら肩運動し、肩まわりの筋肉を大きく動かす、ストレッチ理論に基づいた設計。
半袖のため、肩甲骨間の肌側にパワーネットを付け、肩・腕を後方に引き寄せるパワーをアップ。
特許取得済(特許第5002727号)
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自分に合う姿勢の直し方を見つけて体を整えよう
姿勢が悪いと、コリや痛み、身体機能の低下などさまざまな不調につながります。
姿勢を直すためには、まず現在の状態を把握したうえで、筋トレやストレッチ、日常動作の見直しなどを行なうのが効果的です。
また、姿勢対策に役立つアイテムを取り入れるのもよいでしょう。