シャルレのアロエベラは宮古島育ち
宮古島のアロエベラは、化学肥料や農薬をいっさい使用していないオーガニックアロエベラです。有機質肥料も極力おさえ、より自然に近い環境でじっくりと育てられています。
国内では沖縄がアロエベラの栽培に適している
「宮古島の土壌は、太古から長い年月をかけてサンゴ礁が風化して生まれた土壌です。サンゴのミネラル(中でもカルシウム)が豊富に含まれた土壌で、アロエベラの成長に適しています。また、宮古島は、亜熱帯海洋性気候で年間を通じて暖かい気候です。また、雨がよく降り、海水のミネラルも自然に畑や島に循環され、太陽の恵みをたっぷりと浴びてアロエベラは育っています。」
力強く育つアロエベラ
宮古島では古くから、家庭菜園的にアロエベラを育てるなどしており、それを刺身として食べたり、ジュースにしたり、健康の維持やお肌の保湿など、様々なタイミングで活用してきたといいます。
「昔は各家庭に1株ずつ植えて育てていました。今は島でもアロエベラを特産品にしようという動きがあり、島全体で広げていこうとしています。」
粘り強さと美容成分の豊富さに自信
より自然なものをお届けしたいと、こだわっている部分があるといいます。
「アロエベラは、食べたり肌に塗るなどして使用するので、極力農薬や化学肥料を使わないように育てています。難しいところもありますが、宮古島の環境を守る、という点でも大切にしている部分です。」
「そのおかげかアロエベラの特徴である粘りの強いものが作れていると思っています。オーガニック生産、台風にも負けない強さ、粘りの強さ、美容成分の豊富さ、こういったところが誇れるところだと思っています。」
恵まれた土壌と栽培方法へのこだわりに裏打ちされた、アロエベラへの自信を感じます。
ヤギも除草に参加、オーガニック栽培
農場スタッフは4名、朝は6時頃から開始して、夜は19時頃まで作業をします。
「宮古島は年中暖かいので雑草の成長が強く、アロエベラを越えてくるので、どんどん刈っていかなければならず、手作業での除草も多いので大変です。ヤギもスタッフと呼んで除草作業を手伝ってもらっています。」
すべて手作業での収穫作業
現在の栽培面積は11,000㎡。収穫に適した時期は、真夏の時期を除いた春、秋、冬。アロエベラを植えてから収穫まで約1年~1年半ほどかかり、1枚の葉の重さは500g~1㎏以上、長さは80cmほどにもなるといいます。
「一枚一枚サイズをみて一度に何千枚と収穫します。アロエベラ葉のトゲが鋭いため、アロエベラ葉同士で傷が付いたり、作業員がケガをしないように、すぐにペーパーヤスリを使ってトゲを取ります。傷がついてしまったものは出荷ができません。」
傷のないアロエベラ葉をていねいに選別し、一枚一枚手洗いで洗浄、1日置いて水気を切ったらやっと出荷です。
収穫の様子
ペーパーヤスリでトゲが取られたアロエベラ
きめ細かな対応も欠かせない
アロエベラは、土台がしっかりしていて多少の風ではびくともしない、台風に強い作物。しかし近年では、強力な台風や風が運ぶ海水により大きなダメージを受けることもあるといいます。
「近年、夏の日差しが強くなってきており日やけや水不足になることが多いです。そのため、夏場は、土表面の渇きと日差しを抑えること、そして台風対策として敢えて雑草を残したりして対応しています。」
このように大切に育てられたアロエベラが、化粧品の原料になります。
アロエベラへの使命感
「国内では沖縄を中心に栽培されているアロエベラですが、産業としては減ってきており、宮古島が生産地として守っている現状があります。宮古島のアロエベラが無くなると国産のアロエベラにかなりの影響がある。生産を継続し、アロエベラの産地を守る。それが使命だと思っています。」
生産することへの熱い願いが伝わります。また、その想いは品質についても。
「宮古島のアロエベラは成分的なところでいうと、栽培したときの粘り気がかなり強く、それが化粧品の原料として良い結果に結びついている、適していると思っています。」
アロエベラ独特の粘りの強さ
アロエベラと宮古島と、これからと
2003年頃からアロエベラを原料として使っており、長年の愛用者も多いエタリテ。シャルレは宮古島のアロエベラに出会えた奇跡に感謝しています。安定して生産し続けられる、そのモチベーションや、今後の想いについてうかがいました。
「アロエベラ栽培に携わって30年ほど経ちました。台風の被害も多く栽培していたアロエベラが全滅に近い状態になったり、日々の管理の難しさ、暑い中での作業も多く、これまで何度となく心が折れそうになる瞬間がありました。しかし、このアロエベラで喜ばれているお客さまの存在、そして宮古島のアロエベラを守り続けたい想いに支えられ、栽培を続けてくることができました。」
収穫中の上地さん(中央)と農場のスタッフ
「現在、有機質肥料はなかなか島の中でつくられていないため、島の外の物を使用しています。今後は地元の素材(例えばさとうきびをしぼったカスや海でとれたあらなど)を活用した肥料などを作り、地域循環型の生産体制が取れればと思っています。国産アロエベラの一大産地として、シェアを広げて行きたいです。農業は一生続けたい、天職だと思っています。」
最後に、わたしたちシャルレに携わる人とお客さまに向けて、メッセージをいただきました。
「長年にわたりアロエベラ使った商品をご愛用くださる方がいらっしゃることに、生産者の一人として感謝しています。アロエベラで喜ばれるお客さまを想像しながら、いつも農業をしています。今後もアロエベラを手塩に掛けて大切に育てて行きたいと思っていますので、これからも長くご愛用いただけますととても嬉しいです。また、みなさまの温かい心でも、アロエベラを守り、宮古島の生産者を育てていただければ幸いです。」
エタリテが多くのお客さまに選ばれてきたのは、アロエベラのもつ力と、それを丁寧に活かそうとする商品化まで携わる多くの人のブレない「ものづくりへの姿勢」が貫かれているからだと思っています。
この恵みを育ててくださっている方々への感謝、そして宮古島の活性化への願いを形にするためにも、エタリテはより多くの方の健やかさと美しさを支える存在であり続けたいと思います。
上地さんにお話を伺った人
シャルレ ビューティケアマーケティング課 佐藤(右)
シャルレ ビューティケア開発課 工藤(左)