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サニタリーショーツ ──世代を超えて。もっと快適に、もっと自分らしく

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1976年に『イヴ』という名前で誕生以来、改良を重ねながら約半世紀にわたり愛され続けてきたシャルレのサニタリーショーツ。安心感・はき心地の良さ・使いやすさなど思いやりが詰まったこのショーツは、親子三代に受け継がれるほどの信頼を得ています。

「ブルーデー」といわれる生理日の「ブルー」になるポイントを取り払う工夫を詰め込んだ、このサニタリーショーツのアイデンティティーとは何なのか。2026年1月に今の感性に寄り添ったカラーにリニューアルされるのを前に、現在のインナーマーケティング・開発担当者に聞いてみました。

※トップ画像は2026年1月発売予定のリニューアル商品です。
1976年に『イヴ』という名前で誕生以来、改良を重ねながら約半世紀にわたり愛され続けてきたシャルレのサニタリーショーツ。安心感・はき心地の良さ・使いやすさなど思いやりが詰まったこのショーツは、親子三代に受け継がれるほどの信頼を得ています。

「ブルーデー」といわれる生理日の「ブルー」になるポイントを取り払う工夫を詰め込んだ、このサニタリーショーツのアイデンティティーとは何なのか。2026年1月に今の感性に寄り添ったカラーにリニューアルされるのを前に、現在のインナーマーケティング・開発担当者に聞いてみました。

※トップ画像は2026年1月発売予定のリニューアル商品です。

デリケートな日も快適に過ごしてほしい、発売当初から変わらない想い

「実は、現代女性が生涯で経験する月経回数は、昭和初期と比べて9~10倍に増えたといわれています。これは、初潮が早まり、閉経が遅くなったうえに、妊娠・出産の回数が減ったことが要因です。それだけ長い時間を月経とともに過ごすからこそ、『いかに生理のときも快適に過ごすか』というニーズは年々高まっているといえます」(マーケティング担当者 福山)

生理中は、においで周りに気づかれないか、長時間座って立ち上がったときにモレていないか、など不安を抱えるものです。そのような不安を取り除く工夫が詰め込まれているのが、シャルレのサニタリーショーツです。

旅行中でも、経血量の多い人でも、集中したい授業中や会議中でも。どんなときもこのサニタリーショーツが味方となり、女性の日常生活の質を高めます。

この現在にも通じる基本的な考え方や設計は、1976年、このショーツの創成期から醸成されたものです。

ニーズを集約し、より頼れるショーツが誕生

『サニタリーショーツ』という呼び名すらなく、昔からの『衛生帯』『月経帯』といった呼び名がまだ聞かれていた時代背景の中、1976年に誕生したのがシャルレ初の生理用ショーツ『イヴ』です。当時は今のように生理用品そのものが充実しておらず、お客さまに受け入れられるのかどうか、販売を躊躇する声も少なからずあったといいます。しかし、不便さやわずらわしさを抱えながら過ごしている女性たちの現状を見過ごすわけにはいかない、『デリケートな日も快適に過ごしてほしい』という強い想いから発売に踏み切りました。

その後は、1980年代にかけて、はき込みの浅いセミビキニタイプや蝶々柄のプリント入り、『ANCY』というブランド名の薄手ですっきりしたタイプ、などニーズに合わせてさまざまな個性を持ったサニタリーショーツが発売されます。そして、それら複数のサニタリーショーツの良いところを集約し、1つの商品として現在のサニタリーショーツへ続くモデル(品番ID041)が誕生したのは、1994年のことでした。

「現在まで採用され続けている “替えのナプキンを入れられるポケット”は画期的で、発売当時からかなり好評だったと聞いています。海外旅行の際などに用心のためお金を入れておくのに便利、という目的で年配の方からのご注文もあったそうです。ヒップの包み込みの良さ、はき込みの深さが改良され、制菌や消臭の加工、3Lまで拡充したサイズ展開などがとても評価され、今に受け継がれています」(開発担当者 本城)  

ニーズを反映し、改良して、お客さまに愛されるポイントを集約した一枚は、最初期からのこだわり『安心感と快適さ』を追求した結果たどり着いた、ロングセラーの基盤となりました。

追求し続けた機能性と快適性

シャルレのサニタリーショーツの考え方は、他の商品同様『毎日を自分らしくいきいきと過ごしてほしい』という想いがベースです。生理を『気分が落ち込む憂鬱な期間』とあきらめるのではなく、生理の日にも素敵に輝いていてほしい。そのための機能性と快適性には『イヴ』の発売開始以来、とことんこだわってきました。 例えば、月経時の大きな悩みの1つに経血モレの心配があります。授業や会議などが長時間にわたっても安心して過ごせるように、ヒップもお腹もすっぽり包み込む深ばき設計や、フィットしてズレにくい安定感は、ID041開発時点で完成していました。その他さまざまな設計にも共通しているのは『当事者である女性ならではの思いやり』の視点をもとにした工夫が随所になされていることです。

設計の工夫

「シャルレのサニタリーショーツの特長の一つは、防水布が横方向にも伸びること。こうすることで、マチ部も身体の動きに合わせて伸縮するためズレにくく、経血のモレを防ぎます。防水布が伸びなければ身体の動きについていけず、お尻がはみ出てしまい、結果、モレの心配が高まります。ズレにくさを大切にしながらもキツくないという、肌あたりの優しさにも配慮して設計する、という点が長年、重視されてきた部分です」(開発担当者 本城)

生地の工夫

生地にはナイロン・綿・ポリウレタンを組み合わせ、肌側には綿が多くあたるようにし、ストレスの少ない肌あたりを追求。ウエストにはゴムテープの代わりに縫い目のない筒状編みの生地を使い、優しいフィット感になるよう配慮しています。好評のナプキンポケットは、薄手の別布を使い厚みやごわつきを減らし、ナプキンを出し入れしやすいよう伸びのある生地にする工夫をしています。

「他にも、経血汚れが落ちやすいのも特長の1つです。防水布は経血が直接繊維に染み込まない構造で、経血汚れが生地の表面にとどまりやすいため、水やぬるま湯で流すだけでも汚れが落ちやすくなっています。さらに、液体を通さず湿気だけを通す素材を採用しているため、ムレにくさと防水性を両立できています」(開発担当者 本城)

染色や縫製面での工夫

他にも例えば、今回のリニューアルカラーであるミストブルーやシェルピンクの染色工程では、目標の色目に仕上げるためにナイロンと綿を別々に染め上げたり、裁断では生地だけではなくパーツ単位でも不良がないかを検査するなど、縫製前に不良箇所をはねる仕組みを徹底しています。縫製段階でも細かい規定を設けており、それぞれの工程で高い品質を維持するための細かい工夫が積み重ねられています。

2022年、満を持してブラック発売 !

さて、こだわり満載の素材・設計のために、制限もありました。実は長年、ブラックや濃い色のカラーをリリースできずにいたのです。『イヴ』以降、たくさんのお客さまから、要望が寄せられていたものの、染色に長い時間と高い温度を必要とする濃色は、シャルレが採用する繊細なポリウレタン糸では、糸を劣化させ品質を確保できない可能性があったからです。しかし社内でも年々ブラック発売の機運は高まっていきました。

頭を悩ませる中、開発陣は『ナイロン糸を最初から黒く着色して編む』という新たな発想に切り替えて試行錯誤を繰り返し、2022年に待望のブラック発売を果たしました。

「代理店、特約店、お客さま、社長、社員、さまざまな方面から要望があり、研究を重ねるもののかなり難航していました。こうした背景の中で、糸から黒に染める、という設計の糸口が見つかったときは大変嬉しかったです。素材数が増えるため、管理面やコスト面の課題は大きかったですが、それでも『どうしても実現する!』という強い想いで取引先を含め担当者全員が努力し、実現させることができました」(開発担当者 本城)

2026年のカラーリニューアルでも、ブラックはしっかり継続カラーとなりました。これからも長く愛される一色になってほしいと願っています。

快適に長くお使いいただくために

このサニタリーショーツは丈夫で長持ちという評価の半面、『なかなか悪くならないので捨てどきに困る』というお声も実はよく聞かれます。そういうときは、替えどきの目安を次のようにお伝えしています。

「洗濯ネームの文字が薄れて読めなくなったり、生地が薄くなってフィット感が弱まってきたりしたら買い替えの目安です。新品と並べると緩みが分かりますが、長年使っていると変化に気づきにくいものです。そういうときは、販売担当の方などにご相談いただくと良いでしょう」(開発担当者 本城)

さらに長く快適にお使いいただくためのコツもあります。
・多い日用と軽い日用を使い分ける
・最低3~4枚を持ち、ローテーションで使用する
・洗濯は陰干しを基本とし、濃色と淡色を分けて洗う

天日干しにすると色が変わりやすく、ブラックと淡い色を一緒に洗うと色が移る恐れもあります。陰干し・色分け洗いを守ることで、色の美しさも長くキープできるでしょう。

このように『ていねいにケアをすることで、さらに長く快適に使える』という点も、長く愛される理由の1つかもしれません。

デリケートな日を、もっと安心・もっと快適に

最後に、ブルーデーや担当するサニタリーショーツについて思うところを担当の2人に聞いてみました。

「最近では“サニタリーショーツ離れ”という言葉も聞かれますが、シャルレはサニタリーショーツを世代を超えて母から子へ受け継がれる“安心の形”にしたいと考えています。長く使っていただけるものを大切に作り続けてきたシャルレだからこそ、これからも女性を支える小さな味方として、商品を通して安心と快適さをお届けしていきたいと思っています」(マーケティング担当者 福山)

「ひと月の女性の体調の変化は、千差万別。それぞれの体調に合わせて、皆さん、ブルーデーを快適に過ごすための工夫をされていると思います。その工夫の1つに『シャルレのサニタリーショーツ』を選ぶ、という選択肢を入れていただけたら、とても嬉しいです」(開発担当者 本城)

プロフィール

シャルレ編集部

美容・健康・ライフスタイルに関する最新情報をITSUMOTTO(いつもっと)でお届けするため、日々さまざまなコンテンツを制作しています。すべての女性が自分らしく輝けるよう、多角的な視点から価値ある情報を発信し、皆さまの人生に寄り添い、毎日の暮らしをより豊かにするために取り組んでいます。
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