ショーツのサイズの選び方
ショーツのサイズを選ぶときの最大のポイントは「はいたときの見た目で確認すること」です。サイズが合っていなくても、その状態に慣れているとはき心地だけでは違和感に気づきにくいこともあります。まずは鏡の前で、以下のようなポイントをチェックしてみましょう。
- お尻がショーツからはみ出していないか
- ショーツのラインが肌に残らないか(跡がついても、すぐに消える程度か)
- 歩くと裾がずり上がって、お尻が二段になっていないか
普段着ているトップスやボトムスのサイズと、ショーツのサイズは必ずしも一致しません。「ボトムスがMサイズだから、ショーツもMサイズでいい」と思い込まず、はいたときのお尻の見た目を基準に選ぶことが大切です。
また、ブラジャーとセットになったショーツが、体型に合わないこともあります。その場合は、無理にセットでそろえようとせず、自分に合うショーツを選び直すことをおすすめします。
ヒップサイズの正しい測り方
ショーツのサイズを正しく選ぶためには、正確なヒップサイズを知ることが欠かせません。以下のポイントを押さえて、あらためて測定してみましょう。
●立った状態で測る
足を閉じ、力を抜いてまっすぐ立った状態で測定します。鏡の前で行なうと、メジャーの位置を確認しやすくなります。
●最もふくらみのある位置を測る
お尻の一番高い部分に沿うように、メジャーを水平にして一周させます。鏡に対して横向きに立ってみると、メジャーが当たっている位置がわかりやすいでしょう。
●やわらかいメジャーを使用する
洋裁用などのやわらかいメジャーを使い、肌にぴったり沿わせて測ります。強く締めつけたり、緩すぎたりしないよう注意しましょう。
ショーツのサイズ表
ヒップサイズを正しく測ったら、次はサイズ表を参考に、自分に合ったショーツのサイズを確認しましょう。国内メーカーの多くは、JIS規格(日本産業規格)に準じたサイズ表記を採用しています。
サイズ | ヒップ |
S | 82~90 |
M | 87~95 |
L | 92~100 |
LL | 97~105 |
3L | 102~110 |
引用:一般財団法人カケンテストセンター|成人女子用サイズ(抜粋)
ただし、ショーツのフィット感は、素材やデザインの違い、個人の骨格や肉づきによっても変わります。サイズ表はあくまで目安と考え、可能であれば実際の着用感や、ブランドごとのサイズ感を確認するのがおすすめです。
ショーツのサイズの選び方が重要な理由
ショーツのサイズが合っていないと、快適さを損なうだけでなく、体に負担をかけてしまうことも。合わないショーツをはき続けていると、以下のような影響が出る可能性があるので注意しましょう。
肌への影響
ショーツのサイズが合っていないときに起こり得ることの一つが肌トラブルです。サイズが小さすぎると、ウエストや足のつけ根のゴムが肌に食い込み、かゆみやかぶれが起こりやすくなります。逆にサイズが大きすぎても、肌と生地との摩擦から肌トラブルになる可能性があります。
ショーツと肌が擦れ続けると、色素沈着による黒ずみや、皮膚への刺激から吹き出物ができてしまう恐れもあるので注意しましょう。
ボディーラインへの影響
体に合わないショーツは、ボディーラインにも悪影響をおよぼします。小さいサイズのものをはき続けると、お尻に食い込んで段差ができやすくなるため、ヒップラインが崩れる要因になることも。一方で、大きすぎるサイズのものを選んでいると、サポート力の不足から垂れたヒップラインになってしまうこともあります。
すっきりとした美しいヒップラインをキープするためには、適度にフィットしてお尻全体を包み込むサイズを選ぶことが大切です。
体調への影響
ショーツがきついとウエストや足のつけ根、太ももまわりを締めつけてしまい、血行やリンパの流れが滞る可能性があります。圧迫が慢性的になると、下半身の冷えやむくみ、便秘や代謝の低下など、体の不調を引き起こすかもしれません。
下着は毎日身に着けるものだからこそ、自然な血流や体温調整を妨げないように、体に負担をかけないサイズのものを選びましょう。特に、もともと冷え性・むくみに悩んでいる方は、ショーツ選びにも気をつけてみることをおすすめします。
ショーツの形状や特徴
ショーツは「はき込み丈」「裾丈」によって印象や着用感が大きく異なるほか、着用シーンに合わせた機能を持つものなどバリエーションが豊富です。ここでは、代表的なショーツの種類とそれぞれの特徴を紹介します。
【はき込み丈別】ショーツの種類
はき込み丈とは、ショーツがお腹を覆っている部分のことで、大きく以下の3タイプに分けられます。
●また上深め(ジャストウエスト、フルショーツ)
ウエストのくびれあたりまでしっかり覆うタイプで、安心感のあるはき心地が魅力。お腹まわりを包み込むため、冷え対策や体型カバーを重視したい方におすすめです。
●また上標準(ビキニ、レギュラーショーツ)
ヒップの上部からウエストの下あたりまでをカバーするタイプ。ただし、ウエストの少し下まで丈があるものや、はき込みがやや浅いものなど、標準といってもさまざまな丈があります。
●また上浅め(ローライズ、ヒップハング、ヒップハンガー)
腰骨付近にウエストラインがくる、はき込みが浅いタイプ。ローライズのボトムスと合わせても、ウエストからショーツが見える心配が少ない点がメリットです。
【裾丈別】ショーツの種類
ショーツは、足のつけ根部分のカットの位置(裾丈)でも分類できます。代表的な裾丈の種類と、それぞれの特徴を見ていきましょう。
●ノーマルレッグ
ショーツのなかでもベーシックなタイプで、足のつけ根に自然に沿うカッティングが特徴。アイテムのバリエーションが多いので、さまざまなデザインから選べます。
●ハイレッグ
足のつけ根よりも高い位置でカットされているタイプ。足を動かしやすく、アクティブな動きが多い日にもおすすめです。
●ローレッグ(ボーイレングス、ボーイレッグ、一分丈、ボクサータイプ)
足のつけ根の少し下まで丈があり、裾が水平にカットされたデザインです。鼠径部を覆う形状なので、リラックスタイムや保温対策にもぴったり。ヒップへの食い込みが気になる方にもおすすめです。
【機能別】ショーツの種類
ここでは機能別にショーツを紹介します。
●Tバックショーツ(ソング、タンガ)
バックがT字型にカットされたショーツ。タイトなボトムスやドレスを着た際も、ショーツのラインが響きにくいのが魅力です。
●腹巻つきショーツ
お腹をすっぽり包む腹巻一体型のショーツ。お腹をあたためたい方や寒い季節におすすめです。
●シームレスショーツ
縫い目がほとんどない、縫製部分を極力減らしたショーツ。ショーツのラインがアウターに響きにくいため、薄手のボトムスやフィット感のある服を着るときに活躍します。
●サニタリーショーツ
生理期間中に着用するショーツで、防水布が使用されているものや防臭加工が施されているもの、吸水布が内蔵されているものなどがあります。ナプキンがずれにくい工夫や、体を締めつけにくい設計など、生理中でも安心して過ごせる工夫が詰まっています。
●補整ショーツ
補整機能のあるショーツで、ヒップラインを整えたりぽっこりお腹をカバーしたりしてくれます。洋服をキレイに着こなしたいときに心強い存在です。
【体型のお悩み別】ショーツを選ぶポイント
ショーツを変えれば、体型の悩みをカバーできるかもしれません。ここでは、下半身にありがちなお悩み別にショーツ選びのポイントを紹介します。
ウエストに食い込むはみ肉をカバーしたい場合
お腹まわりが気になる方は、ショーツの上に脂肪がのってお腹に段差ができてしまうことで、見た目もはき心地もイマイチと感じがち。そんなときは、ウエストに食い込みにくい仕様のショーツを選ぶのがポイントです。
例えば、ウエスト部分がストレッチレースになっているショーツは、締めつけ感が少なく、肌にやさしくフィットしてくれます。ゴムより食い込みにくく、お腹の段差が目立ちにくいのが魅力です。
また、はき込みが深めのタイプを選ぶのも一つの手です。お腹全体をすっぽり包み込み、はみ肉になりがちな部分をやさしくホールド。お腹とウエストの境目をなめらかに整えて、ボディーラインをすっきりとした印象に仕上げます。
ヒップラインやぽっこりお腹を整えたい場合
ヒップラインやお腹まわりをキレイに見せたいなら、「ヒップアップショーツ」や「補整ショーツ」がおすすめです。気になるお尻のたるみや形、ぽっこりお腹を整えて、ボディーラインに自信が持てるようサポートしてくれます。
タイプは大きく分けて、普段のショーツ感覚ではけるショートタイプと、太ももからウエストまでしっかりカバーするロングタイプの2つがあります。
ショートタイプは、気軽に取り入れやすい反面、サイズが合っていないとヒップがショーツからはみ出して段差ができてしまうことも。ヒップ全体がきちんと収まるサイズを選ぶことが大切です。
一方、ロングタイプは広範囲をカバーしてくれるので、しっかり補整したい方やヒップの広がりが気になる方にぴったり。ただし、膝上丈のボトムスなどをはく場合は、ショーツの裾丈が隠れるかのチェックも必要です。
【シーン別】ショーツを選ぶポイント
その日の予定やシーンによってショーツを使い分ければ、より快適に過ごせます。ここでは、シーン別のショーツ選びのポイントを紹介します。
ビジネス・フォーマルシーン
スーツやタイトなワンピースなど、体のラインが出やすいビジネス・フォーマルシーンでは、ボトムスにショーツのラインが響かないようにするとスマート。ショーツのラインだけでなく、ウエストやヒップに段差が出てしまうと、せっかくのファッションやきちんと感が台なしになってしまいます。
そんなシーンに活躍するのが、ヒップトップや脇などに縫い目がないなど、縫い目が少ないショーツ。ラインが外に響きにくく、すっきりとした印象を与えます。ウエストや裾がストレッチレースのものや、切りっぱなし仕様のものも、ラインが出にくいのでおすすめです。
また、ボディーラインが目立つフォーマルウェアには、ヒップやお腹まわりを適度に支えてくれる補整機能つきショーツを選ぶと、よりスマートな印象になるでしょう。
スポーツ・アクティブシーン
運動やアウトドア、レジャーなどのアクティブシーンでは、締めつけ感が少なく、動きやすいショーツを選ぶのがポイントです。普段と違う動きによるショーツのずれ上がりやムレが気になる場面でも、アクティブシーンに合った設計のショーツなら快適に過ごせます。
特に、スポーツ用のショーツは、姿勢をサポートしたり鼠径部の圧迫感を軽減する設計になっているものもあり、体への負担を減らしてくれるものもあります。
さらに、速乾性や通気性に優れた素材を選べば、汗をかいてもムレにくく、快適なはき心地が続くでしょう。
スポーツショーツ
運動時の足の動きを妨げにくいスポーツ用ショーツ。
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リラックスタイムと睡眠シーン
おうちでゆったり過ごす時間や睡眠中は、締めつけ感が少なく肌にやさしい素材のショーツを選ぶことで、心地よく、楽に過ごせます。
ナイトブラと同じように、ショーツも「おやすみ用」として使い分けると、より心地よく過ごせるでしょう。素材は、汗をしっかり吸ってくれる綿などの天然繊維がおすすめです。
また、就寝中の体への締めつけを減らすために、日中はいているものより大きめのショーツや、ゆったりしたつくりのショーツを選んでみるのも一つの手です。
女性の体に寄り添う「シャルレ」のショーツ
シャルレは、日本女性の体型やライフスタイルに向き合い続けてきた下着ブランドです。着けたときの「心地よさ」を大切にしつつ、快適で美しいデザインのアイテムを展開しています。
毎日つい手に取ってしまう定番アイテムから、女性のお悩みに対応したアイテムまで、さまざまなラインナップがあります。たとえば、以下のアイテムはお尻全体をやさしく包み込みつつ、マチ部に微量の吸水機能と防水機能がプラスされた、シンプルな見た目に安心感のあるはき心地が特長のショーツです。
お尻すっぽりデイリーショーツプラス
お尻すっぽりかつ、微量の吸水機能付でおりものなどにも対応
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ほかにも、なめらかなはき心地の素材が魅力のショーツや微量の汗で発熱して暖かい素材のショーツ、アウターに響きにくい設計のショーツなど、毎日を快適に過ごす工夫が詰まったアイテムがそろっています。「自分に合うショーツが見つからない」「はき心地の良い定番が欲しい」とお悩みの方は、ぜひ一度シャルレのショーツをお試しください。
シャルレのウェブストア
自分に合ったショーツの種類を見つけて毎日を快適に
ショーツは毎日身に着けるからこそ、自分の体にきちんと合ったサイズ・形のものを選ぶことが大切です。サイズ一つで、見た目やフィット感、体への影響は大きく変わるもの。まずは自分の正しいヒップサイズやショーツの形状ごとの違いを知り、自分の体型や生活スタイルに合わせてショーツを選びましょう。
快適なはき心地で毎日の気分を少し上げてくれる一枚を見つけるためにも、この記事で紹介したポイントを参考に、ご自身のショーツを見直してみてはいかがでしょうか。